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南アジア初の2050年ネットゼロ宣言!

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南アジア初の2050年ネットゼロ宣言!

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Apr 10, 2022
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南アジア初の2050年ネットゼロ宣言!

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おはようございます🌞

🌱今日のニュースレターは…?

  • CO2排出量70%削減⁉︎リファイニング建築とは?

  • インド・ムンバイが、2050年のネットゼロを宣言!

  • きのこから作った音楽がTikTokでバイラルヒット


CO2排出量70%削減⁉︎リファイニング建築とは?🏗(3min)

■くわしく🏃‍♂️🏃🏻‍♀️💨

最近、三井不動産などの大手建築会社が注目しているリノベーション方法がある。「リファイニング建築」だ。これは、古い住宅を新築に建て替えるのではなく、既存建築物の柱や壁を生かして新築同等に再生する工事のこと。建物全体の84%を再利用することで鉄やセメントなどの建築資材の使用量が減り、新築で建て替える場合に比べてCO2排出量を72%減らせる見通しだ。築50年の建物も現在の耐震基準を満たしながらも居住快適性を損ねないように、窓などの開口部に影響しない耐震補強を施すことができる。(日経ビジネス;青木茂建築工房;リファイニング建築・都市再生教会)さらに、既存の構造躯体を活かすことから建築コストは新築の70%程度だそうだ。(三井不動産)

新規外観

しかし「不動産投資塾新聞社」の記事によると、以下のような課題も。

  • 大規模物件のほうがコストが抑えられることから、小さい物件ではむしろ建て替えたほうが安価ということもある

  • 事例は全て建築工房によるデザイナーズ物件なので、建築費が低く抑えられるとしても設計費は高くなる可能性も無視できない。

  • 築古であれば借り手にとっての候補自体から外れてしまう可能性も高くなる。

■ bilityからひとこと💬

大学で取った環境学の授業でも、Built enviroment(建造物)がもたらす環境負荷は大きいと習っていたので、それらの改善が見られる建築方法が注目されているのは嬉しく感じました。建造物はグローバルCO2排出量の約40%を占めており、コンクリートや鉄は”High impact materials” (高インパクト素材)ともいわれているので、リファイニング建築の強みである素材の再利用は、さらにインパクト削減につながるでしょう。(Architecture 2030; Worldgbc)

建造物のCO2排出量を構成するのは大きく分けて2つで、embodymentとoperational emissionと呼ばれています。embodyment は建築の際に使用する素材や、建物自体が含むCO2排出量のこと。対して、Operational emissionは現存している建物の維持(光熱など)によるCO2排出量のことを指しています。後者の排出量はグローバルCO2排出量の約11%と言われています(Openac)。この先、リファイニング建築や、リフォームなどにより、光熱によるエネルギーの使用が減るような(例えば断熱加工など)が増えるとよりインパクトを減らすことができるだろうな〜と期待しています✨

最近では、日本の建物が非効率であることが問題視されており、最近は断熱性に優れた住宅の建築を促進させるため国会への​​建築物省エネ法の提出を促す署名活動も始まっています。5000人が目標のこの署名もあと100人ほどで達成できるそうなのですが、期限が6月と迫っているので、ぜひチェックしてみてください!


🍛インド・ムンバイが、2050年のネットゼロを宣言!!(3min)

■くわしく🏃‍♂️🏃🏻‍♀️💨

南アジア地域の中で、ムンバイが初めて2050年までにネットゼロへ移行すると宣言した。これは現在インド中央政府が発表している目標よりも20年早い野心的な目標であり、エネルギー、水、大気、廃棄物、交通の管理を抜本的に変更する計画だそう。

そもそもムンバイはインド経済の中心地で、1900万人が住む大都市(東京は22年2月に約1400万人くらい)。その分二酸化炭素排出量も多く、ひとつの施策からのインパクトも計り知れない。例えば、ムンバイの住民が2019年に排出した二酸化炭素排出量の平均は、インド平均の1.91tよりも多い2.67tだそう。

では、具体的にどのような策が講じられるのだろうか?

ネットゼロへのロードマップには、

  • 近い将来)2100台の電気バスの導入、貧困家庭の家電の改修

  • ゆくゆく)住宅の変更、公共交通機関の改善、洪水に強い排水路の建設、さらに屋上での太陽光発電の普及、 etc.

などの実現が含まれている。また、これらの具体策に付随して、財団からの資金調達も検討しているという(なんと60億ドル!)。ちなみに、電気由来のCo2排出量は全体の70%を占めているようだが、再エネへの切り替えは未発表だ。(green queen)

■ bilityからひとこと💬

インドから、嬉しいニュース!まだ具体策はあまり出ていないですが、政府から正式にアナウンスされ、資金調達も計画されているということは、政府内部での前向きな動きに大きな期待ですね✨2021年10月に開催されたCOP26で、インドは化石燃料の使用を辞める合意文書へ大きな難色を示したことで注目されていました。結果、「火力発電での石炭使用を段階的に削減する(元は廃止する)」という文言に変更された形で妥協案が成立しました。これから経済発展を目指すグローバルサウスを代表するインドではこの10年で、石炭消費量がほぼ倍増し、石炭燃料は電力供給の70%を担っているとか(AFP)。

そんなインド政府目標から20年も先に、ネットゼロを実現しようとしている都市が出てきたことは、他の都市を勇気づける一歩になりそう。とくに、昨年ジャーナル「持続可能な都市のフロンティア」に発表された研究では、世界のCo2排出量の半分以上を、ワースト25都市が排出していることが分かったとされています。ムンバイに続く都市を応援するため、日本政府には何ができるのか?国際社会は何を担うべきなのか考えさせられました。2022年にエジプトで開催予定のCOP27は、グローバルノースがグローバルサウスへどのような支援ができるか?という部分が争点になってきそうなので、こちらにも注目したいですね。


🍄きのこから作った音楽がTikTokでバイラルヒット

■くわしく🏃‍♂️🏃🏻‍♀️💨

電流を音に変換するシンセサイザー音楽の中でも、植物から発する電流を用いるplant based musicが広がりを見せている。奇妙なテンポの音符の散らばりから、完全に作曲されたアンビエント・ミュージックまで、BandcampやYouTube、TikTokで盛り上がっている。その中でも、キノコから音楽を作るModern BiologyがTikTokで2500万再生を突破したことは話題に。

→🎧ぜひTikTokをご覧ください!

→🎧Spotifyからもアルバムなどが聞けますよ

Modern BiologyがTikTokで一番寄せられる質問は「自分もどうやったらできるの?」というもの。そこで彼はPlantWaveを勧めている。専用の機械(1つ299ドル)を使えば、植物に電極パッドを繋げるだけで誰でも簡単に音楽を抽出できる。

■ bilityからひとこと💬

PlantWaveは現在完売しているので、欲しい人は続報を待ちましょう…!もしかしたら、自分の育てている植物と会話ができるかもしれない、そんな未来をbilityメンバーで想像していました💭

また、昨年ごろから「植物に聞かせると育つプレイリスト」が注目されています。(Spotify)2021年時点で、植物やガーデニングに関連するユーザー作成のプレイリストは290万を超えていたとのこと。外出自粛をきっかけに、植物に話しかけるだけでなく、共に音楽を聴く人が増えたようです。

→🎧どんな曲か気になったらプレイリストをチェック

植物と音楽にはまだまだ深い関係がありそうです。引き続き面白そうな音楽をみつけたらNewsletterでシェアしますね👋

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