🍔循環するゼロウェイスト容器
おはようございます🌞
最近は一気に秋を通り越して冬が来た気がしますね🍂
気候変動に関するニュースは大きいものがいくつかありましたのでご紹介します。温暖化に関する基礎的研究を行うノーベル物理学賞話題になりました。また、31日からCOP26の開催に先立ち、激化しているとのこと。
大きな動きがある今だからこそ、衆議院選挙でも気候変動の取り組みに注目するきっかけになっているのではないか🤔と考えているところです。
🌱今日のニュースレターは…?
1. Loopの革命的なパッケージシステムで使い捨て容器に終止符?(3min)
2. 気候変動オペラが魅せる新しい世界(3min)
🍔Loopの革命的なパッケージシステムで使い捨て容器に終止符?
■ひとことでいうと…
再利用可能な容器で商品を販売し、ゼロウェイストの実現を目指すLoopがマクドナルドやバーガーキングなどの大手フードチェーンに進出。
■もっとくわしく!
Loopはシングルユース容器での商品販売を減らすために、テラサイクル社が立ち上げた再利用可能な容器を提供するプラットフォームサービス。仕組みはオンラインとリアル店舗で少々異なるが、大手スーパーやフードチェーンのリアル店舗では、Loop提携ブランドの商品が再利用可能容器に入った状態で販売されている。その後、使われた容器はLoopによって回収、洗浄・消毒されて再度リフィルが詰められる、という流れだ。ユーザーは中身を消費したら、容器を店舗へ返却することで事前にチャージされていたデポジットが専用アプリを通して返金されるようになっている。
(picture taken from CNN)
最初は仏スーパーからはじまったこのサービスだが、現在は世界5か国のスーパーや食品チェーンでの導入にまでこぎつけた。最近10店舗でLoopを導入した米国スーパーのTescoは、88種類の商品を再利用可能な容器で販売している。その内3種類(コカ・コーラ、Heinzケチャップ、Ecover掃除用品)をこの10店舗の利用客が再利用容器に切り替えたとすると、1年で約250万回使用される計算になるという。
■ bilityのひとこと
このサービスが急速に拡大しているのは、各国の廃棄に関する法律が存在するから。例えばフランスでは、新しい廃棄物に対する法律が制定されましたが、2022年以降のレストランや食品チェーンでの使い捨て食器の使用の禁止も施行される予定。そのため、現在使い捨て容器を使用しているマクドナルドやバーガーキングなどにとって、Loopはかなりの効果がありそうです。
日本でも、AEONが全21店舗で導入しており、ロッテ「キシリトールガム ライムミント」(税込み2,090円、うちデポジット968円)など7社16品目が導入されており、来春までに50品目まで拡充する予定だとか。
このように、法律の制定が新たなサービスやビジネスモデルの変革につながるケースが欧州では多く見られます。日本でも、海洋プラスチックごみ問題を受けて、2022年にプラスチックの廃棄削減を求める「プラスチック資源循環促進法」が施行されます!
特に注目したいのが、使い捨てプラスチックの削減が義務化と製品を自主回収することが可能になるという2点。特に、メーカーや小売り業者は、現在、廃棄物処理法の許可がないと回収できず、メーカーはリサイクル事業者経由でプラスチック再生材を購入しています。でも自主回収が可能になると良質な再生材を入手しやすくなり、製品への利用率を増やすことができます。
これを「制限」ではなく、あえてビジネスチャンスだととらえて、新たなサービスが生まれたり、企業内の変革が起こることを期待しています✨
🎤気候変動オペラが魅せる新しい世界
■ひとことでいうと…
10月6日から9日まで、アメリカでは気候変動をテーマにしたオペラ”Sun and Sea”を上映している。
■もっとくわしく!
2019年にベネツィアで上演され、ベネツィア国際映画祭でゴールデンライオン賞を受賞した本作、”Sun and Sea”は、浜辺でゆったりと寝転ぶ出演者を上から眺める観客、という独特なスタイルのオペラだ。まるで動物園のように、上からのんびりしている演者を眺める1時間が繰り返される。観客は帰ってもいいし、残ってもいい、フレームのない不思議なオペラだ。
出演者たちは人工の浜辺に寝そべって、ゆったりと会話したり、はしゃいだりしている。その寝そべった体勢で、人間の環境に対する無責任さを詩的に表現した歌を歌う。内容とは対照的に、ゆったりとした、温泉のように包み込む音楽だ。
「気候変動に直面しても人類は自己中心的なままである」これはおなじみのメッセージに見えるかもしれない。しかし、そのような終末論や教訓を盛り込んだものではなく、観客に没入させ、体感させる、新しいアートのトレンドと融合した先鋭的なエンタテイメントである点が非常に面白い。
■ bilityのひとこと
先日、気候変動とインタラクティブアートが融合したイベント「Undercurrent」について紹介しました。今回紹介した”Sun and Sea”も観客と一体となったアートという部分が共通していました。気候変動をより身近に感じてもらうためには、一方的に教える・啓蒙するアートではなくて、観客を巻き込む必要性を実感します。日本ではまだないアートの形にとてもワクワクしたので、編集部でも日本に呼びたい!と話していました笑。
動画もあるのでぜひみてみてください👀
🎈イベント情報|WILL FESTIVAL開催!
【10/25-29緊急開催】選挙期間の今こそ、社会課題に本気で向き合う企業と考える「つくりたい未来」 #willfestival
👀こんな人にお勧めしたい!
生きやすい社会にしたいと考えているけれど、未来に希望を持ちにくい人
イシューについて意志をもってアクションしている人達の話を聞きたい人
┗ 10/25 (月) 17:30-18:30は気候変動についてのセッション!🌱必見!
Editor’s Note
いかがでしたでしょうか?今回はゴミ問題に着目した事例とエンタメ事例の2つをまとめてみました!法律の制定への働きかけやビジネスを通した変革を起こしていくことは勿論大事です。でも、あえて人々の「好き」「たのしい」「ワクワク」などのポジティブな感情を掻き立てながらイシューと向き合っているエンタメやアートなどの娯楽産業の取り組みも斬新でおもしろい!👏
「環境にいい」という理由で消費・購買をしている人はごく少数だということを踏まえると、気候変動に対する活動そのものの価値が認められていくことで普及プロダクト/サービスが普及していく。そのようなプロセスが大事になっていくのだと思いました。
みなさんは何か好きなプロダクトやブランドはありますか?コメントで是非教えてくださいね!今回はここまで。また次回のレターでお会いしましょう!😌
(GIF taken from GIPHY)