🛫サステナ燃料のフライト、マックのハッピーセット、Billie Eilishのツアー
おはようございます🌞
さて、プチお知らせです。
bility Newsletterですが、【毎週3つのニュースをぎゅぎゅっとお届けする形式に変更】します!discordコミュニティにて配信している一週間の気候変動ニュースをまとめたラジオ番組配信にあたっての変更です。コミュニティにご興味がある方は、こちらのフォームよりお申込みください!
これからも、bility Newsletterに乞うご期待👏
🌱本日のニュースレターは…?
100%サステナブルな燃料を使用した旅客フライトが実現 (6min)
マクドナルドが2050年までにハッピーセットのおもちゃをサステナブル素材にすると発表(3min)
とにかく環境に配慮しているビリーアイリッシュのツアー「Happier Than Ever」(2min)
🔥👏100%サステナブルな燃料を使用した旅客フライトが実現 (6min)
■くわしく🏃♂️🏃🏻♀️💨
今までもサステナブルな燃料を使用したフライトはあったものの、石油と混ぜる必要があり全体のうち50%までは使用が認められていた。
今までのサステナブル燃料は石油と混ぜる必要があった。その中でも、使用が認められているのは全体の50%に限られていた。今回の試乗には特別にサステナブル燃料の100%使用が認められたが、安全性のため、片方のエンジンには通常燃料のみを使用したそう。パフォーマンスに差はなく、「なぜまだ100%での使用が認められていないのか」と、批判の声も上がっている。(Fast company )
今回使用したのは、World Energyが製造したサステナブル燃料。これは脂肪、料理油、グリスから構成されており、通常の航空燃料と比較すると温室効果ガスの約80%減が期待できる。
ユナイテッド航空の温室効果ガス排出の内訳を見ると、なんと98%が航空燃料の燃焼から来ているものだという。このように、二酸化炭素排出の削減が求められる航空会社にとってはサステナブル燃料を使ったフライトの実現は急務なのである。しかし、法律の改正が進んで100%サステナブル燃料のフライトが実現したとしても、燃料の安定供給ができないことが問題だ。現在ユナイテッド航空が保持しているサステナブル燃料は、通常燃料の0.1%の量にも満たないという。(Fast company )
■bilityからひとこと💬
サステナブル燃料、そして現在の燃料燃焼による温室効果ガス排出量の80%減(!!)というのは驚異の数字で、「まさに画期的なニュース!」と浮き足立っていました。日本でも6月ごろに東京・羽田空港から、国産のバイオジェット燃料を搭載した定期航空便が飛び立った、という記事がありました。(日経ESG)
問題は供給量の少なさ。今後、車や機械にもバイオ燃料やサステナ燃料の使用が増えていくと言われている中、さらに航空飛行用にも大量に必要だ、となると「全く供給が間に合わないのではないか」という意見が出ました。他にも「需要が増加している植物由来のプラスチック生産にも使われている穀物と同じならば、もっと足りなくなるよね。」「そもそも使用する人自身が変わらなきゃいけないんじゃないかな」と話しました。
そこで、航空飛行が占める温室効果ガスの排出量を調べてみた結果、全世界の約2.5%を占めていることがわかりました!(our world in data)
グラフをみるとその量は年々飛躍的に伸びています。その中でも、飛行機に乗ったことがある/頻繁に乗る人は全世界から見るとほんのひと握り。航空飛行による一人当たりの排出量は他のアクティビティと比べて莫大です。Transport & Environment の記事によると、全世界で飛行機に乗った人の割合は2018年で約11%だそう…!
さらに驚いたのは、航空飛行の温室効果ガスの排出量の約50%は飛行機に頻繁に乗る約1%の人たちによるものということ。原因として考えられるのは頻繁な長距離/短距離飛行の他にプライベートジェットの使用なのでは?という話になり、以下の意見が出ました。
プライベートジェットほど無駄なものはない、使用は禁止すべき!
国際間を行き来する航空飛行を法律で禁止するには膨大な時間と労力がかかりそう…
法整備にかかる時間を考えると、特にセレブリティに対しては、「プライベートジェットを使用しないことがよりグリーンでクールだ」という社会的な当たり前をつくっていくことの方が効果的なのでは?
■ これから私たちができることって…??🤔
飛行機が不必要な場合(例えば東京ー大阪、ヨーロッパ間など)にできるだけ飛行機を使用しないこと!(これが金銭的/物理的に不可能という場合には罪悪感を感じず、飛行機を使用すべき!個人でオフセットも出来る!)他にも、たまの船での移動や、そもそも不必要に行き来しないという方法もありそう。コロナウィルスの影響で自宅からのリモートワークが普及し、海外への頻繁なビジネス出張を見直すきっかけになったかもしれません。サステナ燃料の使用度が上がるよう法改正を求めたり、サステナ燃料に力を入れている会社を支援する、自家用ジェットの使用に反対する、などのアクションの方が効果があるように思います。
🍔マクドナルドが2050年までにハッピーセットのおもちゃをサステナブル素材にすると発表(3min)
■くわしく🏃♂️🏃🏻♀️💨
だれもが一度は注文したことのあるマクドナルドのハッピーセット。約42年の時を経て、これからサステナブルな素材で製造することを発表した。リサイクルプラスチック、プラントベースのプラスチック、サステナブル繊維などの素材を使ったおもちゃが約100の国と地域で発売される。この切り替えは、石油ベースのプラスチック使用を2018年度比で90%減らすという目標を達成するための施策で、ジョイント部分など変更が難しいものを除いて全てのおもちゃ部品に適用される予定だという。
英国、アイルランドの店舗では、「ペーパーベースのおもちゃか本のみを提供する」と決めており、既に石油由来のプラスチック使用を30%削減したという。また、おもちゃのパッケージも2025年までに完全にサステナブルに切り替えられるという。年間10億個ものハッピーセットを提供している同社ではこの施策はかなりのインパクトを与えることができるだろう。(FastCompany)
■bilityからひとこと💬
誰もが一度は食事をしたことがあるのではないか、というくらい私たちの生活に身近なマクドナルドからのニュース!①具体的なインパクトの大きさを示すデータや、②どんな素材が「サステナブルな素材」として適用されるかが公開されていないのは気になりますが、身近なグローバル・チェーンから変化が起こるのは良い兆しですよね。さらに、実は日本マクドナルドはさらに野心的な「2025年までにハッピーセットについてくるおもちゃの材料を環境に配慮した素材に切り替える」と発表しています。ここもぜひウォッチしたいポイント!
せっかくハッピーセットからサステナブルへの切り替えを狙うのなら、メインターゲットであろう子供への教育機会にしていきたいですね!コミュニケーション方法も考えたい~!これが目標だけで終わらずにしっかり実行されているところをbilityとして見届けていきます✊🔥
🤖とにかく環境に配慮しているビリーアイリッシュのツアー「Happier Than Ever」(2min)
■くわしく🏃♂️🏃🏻♀️💨
非営利団体REVERBと連携し、ツアーのそれぞれのショーでは①植物由来の食品を提供、②使い捨てのゴミをなくし、③CO2排出量を相殺する取り組み④エコビレッジを行うそうだ。(Brightly)
①植物由来の食品を提供
ファン向けの売店とケータリングを全てビーガンメニューに
②使い捨てのゴミをなくす
一部の会場ではケータリングで余った食品を地元の団体に寄付or堆肥化
ケータリングも再利用可能またはコンポスト可能な食器を使用予定
バックステージやツアーバスの随所に水の補給ステーションを設置予定
③CO2排出量を相殺する取り組み
REVERBは交通機関、ホテル、会場のエネルギーなど、ツアーの排出量を計算
ツアーで発生する以上の温室効果ガス汚染を解消するための多様なプロジェクトに資金提供
④エコビレッジ
寄付をすると、再利用可能なオリジナルボトルを受け取ることができる
無料の水補給ステーション
クイズ「Music Climate Revolution」で気候変動についてのクイズに答える
地元のさまざまな非営利団体を紹介
他にも…
アップサイクル素材を使用したパーカーなどのグッズを販売
100%リサイクルされたジャケットとスリーブ
FSC認証紙、植物性インク、サトウキビから作られたバイオラップを使用したパッケージ
■bilityからひとこと💬
エコビレッジなど、体験ブース的な要素があるのも素敵ですよね!実際にビーガンメニューが普通の食事と同じくらいの価格になるよう調整しているそうです。他にも、このツアー名のビーガンチョコを発売して話題になっていました。(初回特典付きのチョコは1日で完売したらしい…)ここまで徹底した姿勢はすごく勇気付けられるし、説得力がありますね。
ビリーアイリッシュの曲おすすめは『all the good girls go to hell』です👼最高なサウンドだと思って聴いてたら、歌詞は気候変動について書かれていてびっくりでした!MV結構グロいので注意です笑